結論: 当日は「持ち物 + 時間配分 + 解く順」の 3 点で勝負が決まる
簿記3級の試験当日は、知識の問題ではなく 「準備した持ち物を全部持って」「時間配分通りに」「得点しやすい順で解く」 ことが合格率を左右します。
100 時間の学習で実力があっても、当日に以下のミスをすると合格点 70 点に届きません。
| 当日ミス | 影響 |
|---|---|
| 電卓を忘れる/関数電卓を持って失格 | 即不合格 |
| 受験票/身分証を忘れる | 即不合格 |
| 第1問の仕訳 1 問で 10 分悩む | 残り時間で第3問が解けない |
| 第3問の精算表を最初に解こうとして時間切れ | 第1問満点でも合格点に届かない |
| 緊張で電卓のミスタッチを連発 | 計算ミスで -10 点 |
編集部の見立てでは、当日の最大のリスクは「時間配分」です。第1問の仕訳 15 問は 15 分で抜けるべきところを、つまずいて 25 分使ってしまうと、第3問の精算表に 20 分しか残らず、35 点中 10-15 点しか取れません。
持ち物リスト (CBT vs 統一試験)
CBT と統一試験で持ち物がやや異なります。前夜に確認してカバンに入れてください。
| 持ち物 | CBT | 統一試験 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 顔写真付き身分証 | ✅ 必須 | ✅ 必須 | 運転免許証 / マイナンバーカード / 在留カード等 |
| 受験票 (紙) | ❌ | ✅ 必須 | 統一試験のみ郵送される (試験 2 週間前) |
| 確認メール (QR) | ✅ 必須 (スマホ表示 or 印刷) | ❌ | CBT-Solutions から送られる |
| 鉛筆 (HB or B) | ✅ 2 本以上 | ✅ 2 本以上 | シャープペンも可 (会場により規制あり) |
| 消しゴム | ✅ 2 個 | ✅ 2 個 | 1 個では割れるリスク、予備必須 |
| 電卓 | ✅ 持参推奨 | ✅ 必須 | 関数電卓・スマホ電卓 NG |
| 腕時計 | ✅ 推奨 | ✅ 必須 | スマホ時計 NG、アナログ or デジタルどちらも OK |
| 下書き用紙 | ❌ 会場で配布 (持ち帰り禁止) | ❌ 答案用紙の余白を使用 | |
| 飲み物 | ❌ 試験室持ち込み不可 | ❌ 試験室持ち込み不可 | 待合室で水分補給 |
電卓の選び方
電卓は当日の得点に直結する道具です。受験直前に新品を買うのは NG (操作慣れが必要)。100 時間の学習中ずっと使っていた電卓を持参 するのが鉄則です。
| OK 電卓 | NG 電卓 |
|---|---|
| 12 桁・四則演算・メモリ機能・ルート機能あり | 関数電卓 (sin/cos/log/√ 以外の科学計算キー有り) |
| 早打ち対応 (キーが浅く軽快) | スマホ電卓・スマートウォッチ電卓 |
| 数字キー大きめ (打鍵ミスを減らす) | 音が出る電卓 (試験会場で禁止される場合あり) |
電卓を学習開始時に買って 100 時間使い込めば、打鍵速度と精度が上がります。
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60 分の時間配分: 第1問 → 第3問 → 第2問の順
簿記3級の試験は 60 分・3 部構成で、配点と推奨時間は次のとおりです。
| 問 | 内容 | 配点 | 推奨時間 | 解く順 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳 15 問 | 45 点 | 15 分 | 1 番目 |
| 第3問 | 精算表/財務諸表 | 35 点 | 30 分 | 2 番目 |
| 第2問 | 補助簿/勘定/伝票 | 20 点 | 15 分 | 3 番目 |
| 合計 | — | 100 点 | 60 分 | — |
なぜ第1問 → 第3問 → 第2問の順なのか
問題用紙の順は「第1問 → 第2問 → 第3問」ですが、得点戦略では 第1問 → 第3問 → 第2問 が安全です。理由は以下:
| 順序 | メリット |
|---|---|
| 第1問 (15 問 × 1 分 = 15 分) | 仕訳は短時間で大量得点しやすい、最初に 30 点以上確保すると精神的に安定 |
| 第3問 (30 分) | 大ボリュームの第3問を「集中力が残っている前半-中盤」で解く |
| 第2問 (15 分) | 第2問は出題範囲が広く時間がかかるが、配点 20 点と小さいので最後に余った時間で取り組む |
逆に第1問 → 第2問 → 第3問の順 (問題用紙順) で解くと、第2問で予想外の論点 (伝票や補助簿の細部) に時間を取られ、第3問 (35 点) の時間が足りなくなります。
時刻で目印を作る
試験開始直後に 答案用紙 or メモ用紙の余白に時刻を書く と時間配分が崩れにくくなります。
[14:00] 試験開始
↓ 第1問 (15 問)
[14:15] 第1問終了予定 ← 過ぎたら第3問へ強制移行
↓ 第3問 (精算表/財務諸表)
[14:45] 第3問終了予定 ← 過ぎたら第2問へ強制移行
↓ 第2問 (補助簿/勘定/伝票)
[15:00] 試験終了
15:00 試験開始の場合は、15:15 / 15:45 / 15:55 が目印になります。1 問で詰まっても、目印時刻になったら強制的に次の問題へ移行します。
CBT の予約から当日フローまでは、別記事の CBT 対策を参照してください
CBT 当日の特殊フロー
CBT は統一試験と当日の流れが大きく異なります。初学者が見落としやすいポイントを整理します。
1. 会場到着 30 分前
CBT 会場は試験開始 15-20 分前に到着しても受付が混雑することがあります。30 分前到着 が安全。
| ステップ | 所要時間 |
|---|---|
| 受付 + 本人確認 (身分証) | 5-10 分 |
| 入場 QR 確認 | 1-2 分 |
| ロッカー (荷物・スマホ預け) | 3-5 分 |
| PC 着席 + 操作説明 | 5-10 分 |
| 試験開始 | — |
2. 試験中の画面操作
CBT は PC 画面で問題が表示され、画面のテキストボックスに回答を入力します。
| 機能 | 操作 |
|---|---|
| 問題間移動 | 画面上部の「第1問 / 第2問 / 第3問」タブをクリック |
| 仕訳の借方/貸方 | プルダウンから勘定科目を選択、金額をテンキーで入力 |
| 計算 | 画面の電卓ボタン or 持参電卓を使用 |
| メモ・下書き | 配布されるメモ用紙 (A4 2 枚) に手書き |
| 残り時間 | 画面右上に常時表示 |
| 終了 | 「試験終了」ボタンをクリック → 即スコア表示 |
画面操作で詰まらないよう、Week 11-12 の演習で必ず Web 模擬試験プログラム (テキスト付属) を使ってください。本番ぶっつけだと操作慣れに 5-10 分を浪費します。
3. 結果通知
CBT は試験終了直後に画面でスコアが表示されます。さらに合格証 (Open Badge) が発行されます。統一試験は約 1 か月後の発表まで待つ必要があります。
統一試験 当日の特殊フロー
統一試験は紙の答案用紙とマークシートで行います。
1. 受験票郵送
統一試験の受験票は試験日の 約 2 週間前 に郵送されます。届かない場合は商工会議所に即連絡が必要です (試験前日では再発行が間に合わないことがある)。
2. 試験会場
会場は受験票に記載されます。自宅から最も近い会場とは限らない ため、事前に経路と所要時間を確認してください。
3. 紙の答案用紙
| 答案エリア | 内容 |
|---|---|
| 第1問 | 仕訳 15 問の借方/貸方を勘定科目 + 金額で記入 |
| 第2問 | 補助簿/勘定/伝票の指定欄に記入 |
| 第3問 | 精算表の罫線または財務諸表の表形式に記入 |
| 下書き欄 | 答案用紙の余白 (5-10 mm) を使う |
統一試験は紙の余白が狭いため、Week 11-12 の演習で 紙の予想問題集 を実際に書いて練習する必要があります。
試験中の戦術 (本番想定の対応)
100 時間の学習があっても、本番で起きやすい状況と対応を整理します。
1. 第1問の 1 問で 5 分以上詰まったら飛ばす
仕訳 15 問のうち 1 問が分からなくても、他で 14 問取れば 42 点 (95% 取得)。完璧主義で詰まり続けると残り時間が消えます。5 分ルール で機械的に飛ばします。
2. 第3問の 1 列が分からなくても部分点を取る
第3問の精算表で「修正記入」「損益計算書」「貸借対照表」の 1 列が分からなくても、他の列で取れる得点を確実に拾います。部分点で 20 点以上 を目標に、完璧な 35 点を狙わない。
3. 電卓ミスタッチを防ぐ
緊張で電卓のミスタッチが増えます。1 つの計算を 2 回打ち直して確認 する習慣を Week 11-12 の演習でつけておきます。1 計算 5 秒 × 2 回 = 10 秒の追加投資で -10 点を防げます。
4. CBT は画面の前で深呼吸
CBT は PC の画面と向き合うため、緊張が高まりやすい環境です。試験開始直後に 5 秒間深呼吸 を 3 回して心拍数を落ち着けます。
試験前日のチェックリスト
試験前日に以下を確認してください。
- 持ち物 (身分証 + 受験票/QR + 電卓 + 鉛筆 2 本 + 消しゴム 2 個 + 腕時計) をカバンに入れた
- 会場の場所と経路、出発時刻 (試験開始 30 分前到着) を確認した
- 60 分時間配分 (第1問 15 分 → 第3問 30 分 → 第2問 15 分) を再確認した
- CBT 受験者は Web 模擬試験プログラムで画面操作を最終確認した
- 統一試験受験者は紙の予想問題集で答案用紙の使い方を再確認した
- 当日朝に第1問の仕訳を 10 問だけウォーミングアップする計画にした
- 不合格でも次の試験 (CBT は数日後、統一試験は次の回) で再挑戦できると理解した
100 時間の学習を「当日の 60 分」で結果に変えるのは、知識ではなく 時間管理と判断力 です。本記事の戦術 (第1問 → 第3問 → 第2問の順 + 5 分ルール) を覚えておけば、合格点 70 点に届く確率が大きく上がります。
出典:













