一級ボイラー技士 ボイラーの取扱い 練習問題 第38問: 高圧ボイラーにおける苛性脆化(caustic embrittlement)に関する記述として、正しいものはどれか。
高圧ボイラーにおける苛性脆化(caustic embrittlement)に関する記述として、正しいものはどれか。
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正解: 2. 苛性脆化は、高濃度のNaOH(苛性ソーダ)が応力集中部位に濃縮・浸透することで鋼材の粒界を侵食し、脆化割れを引き起こす現象である。
苛性脆化(アルカリ脆化)は、缶水中のNaOHがボイラー金属の応力集中部位(リベット穴周辺・鏡板フランジ部・管接続部など)に毛細管現象や局部蒸発によって濃縮し、高濃度アルカリが鋼材の結晶粒界を侵食して粒界割れを引き起こす現象です。特にリベット継手で発生が多く報告されており、溶接継手でも継手部に高応力が集中する箇所で発生します。防止策は①缶水pHを適正範囲(11〜12以下)に管理して過度のアルカリ化を避ける、②タンニン酸や亜硝酸ナトリウムなど苛性脆化抑制剤を添加する、③継手部の残留応力を低減する(焼きなまし処理)などです。pHを14以上にすることは逆効果で禁忌です。
関連キーワード: 苛性脆化・アルカリ脆化・NaOH・粒界割れ・応力腐食割れ
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