結論: 作業療法士 (OT) は「生活する力」を支える国家資格
作業療法士 (OT=Occupational Therapist) は、食事・更衣・入浴・家事・就労といった 応用的動作能力 (日常生活動作・ADL) や 社会への適応 を支援する国家資格です。手工芸や工作などの「作業」を治療手段として用い、身体面だけでなく 精神面のリハビリ も担えるのが大きな特徴です。
養成校 (3年以上) を卒業 (見込み) になり、作業療法士国家試験 に合格すると働けます。試験は年1回・2月で、合格率は例年80〜90%台です。
作業療法士の仕事内容
作業療法士は、病気やけが、障害によって低下した「生活する力」の回復・維持を支援します。
| 領域 | 支援する内容 |
|---|---|
| 身体障害 | 脳卒中後などの手の機能・日常生活動作の回復 |
| 精神障害 | うつ病・統合失調症などの社会復帰・生活リズムの回復 |
| 発達障害 | 子どもの発達を促す訓練・支援 |
| 老年期 | 認知症のケア・自立した生活の維持 |
手工芸・工作・調理・園芸などの「作業」を通じて、心と体の両面から支援するのが作業療法士の役割です。
理学療法士 (PT) との違い
リハビリ専門職には作業療法士 (OT) と理学療法士 (PT) があり、役割が分かれています。
- 理学療法士 (PT) — 立つ・歩く・寝返るなどの 基本的動作 の回復が中心。運動療法・物理療法を用いる
- 作業療法士 (OT) — 食事・家事・就労などの 応用的動作 と社会参加の回復が中心。精神面のリハビリ も担う
詳しい比較は 理学療法士と作業療法士の違い を参照してください。言語聴覚士 (ST) を加えた3職種の比較は ST・PT・OTの違い にまとめています。
作業療法士になるには
- 養成校に進学 — 大学・短大・専門学校 (3年以上) の作業療法士養成課程
- 基礎+専門+臨床実習を修める — 解剖・生理などの基礎医学と専門科目、臨床実習
- 卒業見込みで国家試験を受験 — 最終学年の2月に受験
- 合格後、免許を申請・登録 — 作業療法士として働ける
なり方の詳細は 受験資格・なり方 を参照してください。
作業療法士国家試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施回数 | 年1回 (例年2月下旬) |
| 出題形式 | マークシート方式・全200問 (午前100・午後100) |
| 配点 | 一般問題160問×1点 + 実地問題40問×3点=280点満点 |
| 合格基準 | 総得点の約6割、かつ実地問題で約35%以上 |
| 受験手数料 | 10,100円 |
| 合格率 | 例年80〜90%台 (第61回は91.2%) |
難易度は 合格率と難易度、日程は 日程・申込 を参照してください。
まとめ: 生活と心を支える専門職
作業療法士は、応用的動作と社会適応、そして精神面までを支える国家資格です。養成校で基礎・専門・臨床実習を学び、年1回・2月の国家試験に合格して働きます。新卒の合格率は約92%と高いため、在学中の学習が合格の鍵です。
勉強法は 勉強法、教材は おすすめ参考書、仕事の将来性は 仕事内容・就職・将来性 を参照してください。







