結論: 完全無料で学ぶなら「YouTube + 商工会議所 + ぴよパス + 無料アプリ」の 4 リソース併用
簿記3級は 学習リソースが豊富にあり、ほぼ無料で 60-70% の学習量を確保できる 試験です。完全 0 円受験は難しい (受験料 3,300-3,850 円 + 予想問題集 1,000-1,500 円が現実的最低ライン) ですが、教材費を 1,500 円以下に抑えることは可能。
| リソース | 料金 | カバー範囲 |
|---|---|---|
| YouTube 動画講義 | 無料 | 第 1-7 章の体系理解 (20-40 時間相当) |
| 日本商工会議所サンプル問題 | 無料 | 出題形式の確認 (PDF・5 セット) |
| ぴよパスの仕訳演習 | 無料 | 第1問 (仕訳 15 問) の反復 |
| 無料アプリ (パブロフ簿記無料版 等) | 無料 | スキマ時間の仕訳ドリル |
| 予想問題集 (推奨購入) | 1,000-1,500 円 | 第3問の精算表/財務諸表対策 |
編集部の見立てでは、「完全無料」にこだわると第3問対策が手薄になり 50 点台で落ちる 典型パターンに陥ります。本記事で使う第1問 45 点 / 第2問 20 点 / 第3問 35 点は、日本商工会議所が公表している数字ではなく (2027年3月31日までの試験について、公式は「商業簿記 3 題以内・60 分・70% 以上」までしか示していません)、これまでの出題で定着している配点の目安です。2027年4月1日以降の試験は、第1問45点・第2問25点・第3問30点と発表されています(日本商工会議所、2026年9月25日)。1,500 円の予想問題集投資は ROI が高く、無料学習 + 予想問題集 1 冊で総額 5,000 円以下で受験まで進むのが現実的な「節約パターン」です。
独学の本命テキスト
日商簿記3級の独学で定番として評価の高い本命テキストがこちらです。
※価格・評価は変動します。購入前に版・刷を確認し、出版社の最新版・正誤表・改訂情報と照合してください。上記は Amazon アソシエイトのリンクです。
4 つの無料リソース詳細
1. YouTube 動画講義 (20-40 時間)
簿記3級の YouTube チャンネルは多く、1 つを選んで最後まで視聴 するのが大切です。複数チャンネルを掛け持ちすると体系が崩れます。
| チャンネル | 特徴 |
|---|---|
| ふくしままさゆき | 簿記3級 → 2 級 → 1 級まで体系的にカバー、図解多めで初学者向け |
| パブロフ簿記 (公式) | パブロフ流テキストの著者公式、テキストと連動した動画 |
| 簿記の教科書 | TAC 系、スッキリわかると相性が良い |
| たぬきち先生 | 短時間動画 (5-10 分 / 本) でスキマ時間視聴可 |
YouTube 学習の進め方
| Phase | タスク | 時間 |
|---|---|---|
| 1. チャンネル選定 | 各チャンネルの「簿記3級 第 1 章」動画を 5 分ずつ視聴して相性確認 | 30 分 |
| 2. 体系視聴 | 選んだチャンネルで第 1 章 → 最終章まで順番に視聴 | 20-40 時間 |
| 3. 問題演習 | 動画視聴と並行で仕訳問題 (ぴよパス / 無料アプリ) を解く | 別途 30-50 時間 |
YouTube の限界
- 章末問題が動画にない (テキストや問題集が必要)
- 第3問の精算表/財務諸表の作成手順が動画で完結しない (紙の演習必須)
- 解説の理解度を測るアウトプットが少ない
テキスト選びの詳細は、別記事のテキストおすすめを参照してください
2. 日本商工会議所サンプル問題 (公式・無料)
日本商工会議所の公式サイトで 3 級のサンプル問題 が公開されています (3 級 サンプル問題)。2021 年度以降に本試験で出題された問題の一部で、第1問・第2問 (1)・第2問 (2)・第3問が各 5 セット、問題と答案用紙の PDF です。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | 日本商工会議所 (公式) |
| 形式 | 問題と答案用紙の PDF (ネット試験の画面の体験版ではない) |
| 料金 | 完全無料 |
| アクセス | 商工会議所公式サイト → 簿記 → サンプル問題 → 3 級 |
| 解答 | 公式には無い (TAC・ネットスクールの解答を「ご参考」で紹介) |
サンプル問題の活用ポイント
- 答案用紙を印刷し、本番と同じ 60 分で通して解く
- 出題形式の確認 (仕訳 15 問 / 第2問 / 第3問の構成)
- ネット試験で受ける人は、入力の決まり (金額は数字だけ・同じ勘定科目を借方か貸方の中で 2 回使わない) を別に確かめる
答えの探し方と、公式が公開しているもの・していないものは「簿記3級の過去問はどこにある」にまとめました。
3. ぴよパスの簿記3級 仕訳演習 (無料)
ぴよパスは簿記3級の オリジナル仕訳問題 を完全無料で公開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録 | 不要 |
| 料金 | 完全無料 |
| 広告 | あり (非表示は Premium) |
| 分野 | 仕訳・帳簿と勘定記入・決算の 3 分野 |
| 解説 | 各問題に解説付き、決算整理仕訳パターンも掲載 |
| 対応 | スマホ・PC ブラウザ |
4. 無料アプリ
| アプリ | 提供 | 特徴 |
|---|---|---|
| パブロフ簿記3級lite (iPhone) | willsi | 無料。入門モード 13 問・仕訳問題 30 問・テスト 1 回 (App Store の説明)。広告あり |
| Studyplus | Studyplus | 学習時間記録、モチベ維持に有効 |
無料のアプリは収録問題が限られるので、スキマ時間の仕訳ドリルに使い、解説を読みながら論点を固めるのはぴよパスの問題で、と役割を分けると続けやすくなります。
アプリ学習の使い分けは、別記事のアプリ活用記事を参照してください
無料学習の 100 時間プラン
| Phase | 内容 | 時間 | 累計 |
|---|---|---|---|
| Phase 1: 体系構築 | YouTube 動画講義を 1 チャンネル選んで第 1-7 章視聴 | 30 時間 | 30 時間 |
| Phase 2: 仕訳反復 | ぴよパス + 無料アプリで仕訳 200-300 問 | 20 時間 | 50 時間 |
| Phase 3: 形式確認 | 商工会議所サンプル問題 (PDF) を 60 分で通し解き | 5 時間 | 55 時間 |
| Phase 4: 第3問対策 | 予想問題集 (購入) で精算表/財務諸表対策 | 25 時間 | 80 時間 |
| Phase 5: 仕上げ | 予想問題集 5 回 + 弱点復習 | 20 時間 | 100 時間 |
Phase 4 の予想問題集購入が 最も費用対効果が高い投資 (1,500 円で第3問 35 点が安定する)。
完全無料学習の限界 3 つ
限界 1: 第3問 (精算表/財務諸表) の紙書込み演習が必要
第3問は決算整理仕訳 8 パターンを精算表に反映 → 損益計算書 / 貸借対照表に展開、という連動作業。スマホ画面では精算表の貸借バランスが見渡せず、紙テキストや予想問題集での書込み練習が必須です。
限界 2: 質問できる相手がいない
無料リソースには 質問機能がない ため、わからない論点で詰まったときに自己解決するか、Yahoo!知恵袋等で時間をかけて聞くしかありません。詰まりが長期化すると挫折率が上がります。
限界 3: 学習進捗の管理が不安定
通信講座だと学習スケジュールが組まれていますが、無料学習は 自分でスケジュールを組む 必要があります。Studyplus 等の時間記録アプリで習慣化を支援するのが推奨。
「節約 5,000 円パターン」の費用内訳
無料リソース + 予想問題集 + 受験料の最小構成:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| YouTube 動画講義 | 0 円 |
| 日本商工会議所サンプル問題 | 0 円 |
| ぴよパス仕訳演習 | 0 円 |
| 無料アプリ | 0 円 |
| 予想問題集 (購入) | 1,000-1,500 円 |
| 受験料 (CBT) | 3,300 円 + 事務手数料 550 円 (インターネット申込方式) = 3,850 円 |
| 合計 | 約 4,850-5,350 円 |
通信講座 (3,850-39,000 円) と比べると、教材費を 約 1/5〜1/40 に抑えられます。
無料学習が向く人 / 向かない人
無料学習が向く人
- 自走力が高い (独学で完走できる経験あり)
- スケジュール管理が得意 (Studyplus 等で習慣化できる)
- 1-2 か月の長期計画を立てられる
- 質問できなくても自己解決できる
- 教材費を可能な限り抑えたい (学生・経済的制約あり)
無料学習が向かない人
- 質問できないと不安で進めない → 講座導入推奨
- 自己管理が苦手で挫折しやすい → 紙テキスト + Studyplus で習慣化
- 3 か月以上の学習計画を立てるのが苦手 → 通信講座のスケジュール提供を活用
- 第3問の精算表が独学で組めない → 講座で動画解説を見る
無料学習のチェックリスト
学習開始前に必ず確認:
- YouTube チャンネルを 1 つ選定した (複数掛け持ち禁止)
- 日本商工会議所のサンプル問題を 60 分で解いた
- ぴよパスの仕訳演習をブックマークした
- 無料アプリ 1-2 個をスマホにインストールした
- 予想問題集 (1,000-1,500 円) の購入を計画した (第3問対策用)
- Studyplus 等で学習時間記録の習慣化を決めた
- 受験料 3,850 円 + 教材費 1,500 円 = 5,350 円の予算を確保した
無料リソースは「学習の出発点」として優秀ですが、第3問対策には予想問題集 1 冊の投資が必要です。5,000 円以下で受験まで進む という現実的な節約パターンを目指しましょう。
出典:






