製菓衛生師試験の令和8年度(2026年度)の合格率は、全国製菓衛生師養成施設協会の9月11日時点の途中集計で74.6%です。東京都は60.8%、関西広域連合は84.5%でした。地域や年度で母数が違うため、数字をそのまま「自分が受かる確率」と考えることはできません。
この記事では、2026年9月13日に確認した公表結果と集計範囲、合格基準の読み方を整理します。これから受ける方は、受験地の最新案内と自分の科目別の理解を照らし合わせてください。
2026年度の合格率は、年度途中の集計として読む
協会の公開表では、9月11日時点の「全国計」が受験4,101人・合格3,061人・74.6%になっています。まだ試験や発表を終えていない地域があるため、令和8年度全体の確定値ではありません。
下表は同じ公開表から、人数と率が掲載されている地域の一部を抜き出したものです。全国計は下表の地域だけの合計ではなく、人数がそろう15実施団体の集計です。関西の7府県は一つの試験結果として数えています。
| 集計・実施団体 | 合格者数 / 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 9月11日時点の途中集計 | 3,061人 / 4,101人 | 74.6% |
| 東京都 | 585人 / 962人 | 60.8% |
| 関西広域連合 | 1,440人 / 1,705人 | 84.5% |
| 静岡県 | 204人 / 273人 | 74.7% |
| 島根県 | 66人 / 97人 | 68.0% |
| 岡山県 | 36人 / 62人 | 58.1% |
| 山口県 | 16人 / 40人 | 40.0% |
出典:全国製菓衛生師養成施設協会の試験実施状況から開ける令和8年度表(表内更新日2026年9月11日)。東京都と岡山県は、それぞれの東京都の結果発表、岡山県の結果発表でも人数・率を確認しました。
合格率は「合格者数÷受験者数×100」で計算します。東京都の出願者は990人ですが、受験者は962人です。出願者を分母にすると、公式の合格率とは別の数字になります。
協会表で受験者数が非公開の栃木県は、合格者134人が記載されていても率は計算できません。上の途中集計にも含まれていません。空欄を0人としたり、合格者だけを合計へ足したりしないことが大切です。
「難しい県」を合格率だけで選ばない
同じ年度でも、東京都と関西広域連合の結果は異なります。ただし、結果表だけでは問題の難しさと受験者の準備状況を切り分けられません。合格率が低い地域で受験した人が、別の地域なら合格できたとも言えません。
人数の小さい集計も慎重に読みます。たとえば受験者40人なら、合格者が1人増減するだけで率は2.5ポイント変わります。これは40人を分母にした計算例であり、特定の県が簡単・難しいという評価ではありません。
比較するときは、次の条件を先にそろえてください。
- 同じ年度の数値か。前年度の確定集計と、今年の途中集計を混ぜていないか
- 受験者を分母にしているか。欠席者を含む出願者数ではないか
- 同じ実施団体の結果か。複数府県の一括実施を重複して足していないか
- 出題数・免除・科目別条件など、受験する試験の条件を確認したか
試験日や申込の確認は製菓衛生師試験の日程へ。合格率を理由に受験地を決める前に、最新の受付状況・受験資格・会場までの移動を確認しましょう。
合格基準は、受験地と年度の公表内容を確認する
岡山県の令和8年度結果発表では、通常受験は6科目600点満点です。合計360点以上で、0点の科目がないことが合格条件として公表されています。
| 令和8年度・岡山の区分 | 合計点の条件 | 科目ごとの条件 |
|---|---|---|
| 通常受験:6科目600点満点 | 360点以上 | 0点の科目がない |
| 製菓理論及び実技の免除者:5科目360点満点 | 216点以上 | 0点の科目がない |
上表は岡山県の結果発表の「合格基準について」に掲載された得点条件です。免除は所定の条件を満たして申請する制度であり、自分の判断で科目を解かなくてよいわけではありません。対象・提出物は岡山県の受験案内を確認してください。
東京都の結果ページは、毎年試験委員会で合格点を決めることと、総点6割以上・科目平均を著しく下回る場合の扱いを掲載しています。岡山の「0点科目なし」を東京都や次年度へそのまま当てはめず、受験した地域・年度の公表基準を確認してください。
総点と科目別条件を分けて計算する
岡山県の令和8年度通常受験の条件を使った、独自の得点例です。実際の受験者の成績ではありません。科目の順は衛生法規・公衆衛生学・食品衛生学・栄養学・食品学・製菓理論及び実技です。
| 科目別の得点例 | 合計点 | 上記条件での判定 |
|---|---|---|
| 20・60・80・40・40・120点 | 360点 | 条件を満たす |
| 20・60・80・40・40・110点 | 350点 | 合計点が不足 |
| 30・90・120・60・60・0点 | 360点 | 0点の科目があるため不合格 |
| 10・60・80・40・50・120点 | 360点 | 条件を満たす |
合計360点でも、0点の科目があれば不合格になります。一方、ある科目の得点が低いという理由だけで不合格とは判定できません。総点と科目別条件を、別々に確認する必要があります。 得点条件は最低限の判定基準なので、学習時には正答できなかった問題も見直しましょう。
合格率を見た後は、自分の科目別の理解を確かめる
全国や地域の結果表から、あなたの苦手科目は分かりません。受験地の公表問題や手元の教材を使い、正答数だけでなく「理由まで説明できたか」を科目ごとに記録してみてください。
ぴよパスでは次の6科目に分けてオリジナル練習問題を解けます。公式過去問そのものではなく、知識を確認するための独自問題です。
| 科目別の練習 | 解いた後に残す記録 |
|---|---|
| 衛生法規 | 根拠となる制度・条件を説明できたか |
| 公衆衛生学 | 用語の意味と区別ができたか |
| 栄養学 | 数値や働きを取り違えていないか |
| 食品学 | 食品の性質と加工・保存を結び付けられたか |
| 食品衛生学 | 原因と予防を理由付きで説明できたか |
| 製菓理論 | 材料・工程を選ぶ理由が分かったか |
合計点が不足した場合は、誤答の多い科目を見直します。科目別条件を満たさなかった場合は、その科目を優先しながら、他科目の理解も保ちます。不合格になった理由を合格率から推測するより、自分の得点や解答記録を使う方が、次に取り組む内容を決めやすくなります。
学習の順序は6科目のどこから手を付けるか、教材の比較は製菓衛生師の参考書・問題集で確認できます。合格率の数字を確認したら、まず1科目を解き、解説まで読んで現在の理解を確かめてみてください。








