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製菓衛生師の合格率と難易度|全国67.8%・都道府県別の差と落ちない対策

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製菓衛生師の合格率と難易度|全国67.8%・都道府県別の差と落ちない対策
目次

結論: 全国の合格率は67.8%。ただし都道府県で28〜89%の差がある

製菓衛生師試験の合格率は、令和7年度 (2025年度) の全国集計で 受験7,183人・合格4,870人・67.8% です (全国製菓衛生師養成施設協会の都道府県別集計。受験者数非公開の県を除く)。国家資格の中では合格しやすい部類ですが、この試験は都道府県ごとに 別の問題 で実施されるため、「全国共通の合格率」というものは存在せず、都道府県別では 28.0%〜88.9% まで差があります。

合格基準は 全科目の合計得点が満点の6割以上。ただし 1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回ると不合格 になる足切りがあり、これが「合格しやすいのに落ちる」典型パターンを生んでいます。資格そのものの概要は 製菓衛生師とは を参照してください。

合格率の実データ: 全国と主要な実施団体 (令和7年度)

実施団体受験者数合格者数合格率
全国計7,183人4,870人67.8%
東京都1,052人690人65.6%
関西広域連合 (滋賀/京都/大阪/兵庫/和歌山/徳島/奈良)1,790人1,295人72.3%
静岡県303人227人74.9%
北海道294人210人71.4%
神奈川県271人183人67.5%
愛知県255人172人67.5%

※出典: 全国製菓衛生師養成施設協会「都道府県別 製菓衛生師試験状況 (R7年度)」(2026年7月2日確認)。東京都 (65.6%)・静岡県 (合格227人)・鹿児島県 (70.8%) の数値は各自治体の公式発表と一致することを確認済みです。

この表の読み方は3点です。

  1. 表の主要6会場はいずれも65〜75% — 東京・関西広域連合・静岡・北海道・神奈川・愛知という受験者数の多い会場がこの帯に収まっており、全国計67.8%とあわせて「だいたい3人に2人が受かる試験」というのが実態です
  2. 県によっては大きく振れる — 高い側は高知88.9% (36人)・島根88.4% (86人)・福井84.5% (161人)、低い側は福島28.0% (25人)・千葉42.5% (174人)・三重50.9% (371人)。特に受験者が数十人規模の県では数人の合否で合格率が跳ねるため、単年の数字だけで難易を断定できません
  3. 実施しない県もある — 令和7年度は山形・富山・鳥取が実施せず、秋田は隔年実施でした。地元で受けられない場合は他県受験を検討します (後述のとおり県外受験は可能です)
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なぜ都道府県で差が出るのか: 試験の実施構造

製菓衛生師試験は、製菓衛生師法に基づき 都道府県知事が実施する 試験です。滋賀・京都・大阪・兵庫・和歌山・徳島の2府4県は平成25年度から、奈良県は令和7年度から、関西広域連合が一括して実施しています (関西広域連合 受験案内)。

このため次の構造的な違いが生まれます。

  • 問題が実施団体ごとに別 — 日程も別々で、出題数の配分が同じとは限りません。関西広域連合の例では全60問中「製菓理論及び実技」が24問を占めます
  • 受験者層の構成が違う — 養成施設 (製菓専門学校など) の卒業見込み者がまとまって受験する県と、実務経験2年で挑戦する社会人が中心の県では、合格率の出方が変わります
  • 受験地は自由に選べる — 受験資格に住所地の要件はなく、関西広域連合の公式Q&Aも「県外在住だが受験できるか → 受験可能」と明記しています。さらに「他府県の試験を受ければ同一年に受験可」ともあり、日程が違う複数県の併願・同年再受験が可能です

つまり「地元の合格率が低いから不利」と悩む必要はなく、日程・会場・受験料を見て受けやすい実施団体を選べます。都道府県別の実施時期は 製菓衛生師試験の日程 で整理しています。

合格基準: 合計6割以上+「平均点を著しく下回る科目」がないこと

合格基準は実施団体が公表しており、関西広域連合 (令和8年度受験案内)・東京都・静岡県はいずれも同じ内容です。

原則として、全科目の合計得点が、満点の6割以上であるものを合格とし、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は、不合格とします。

具体的な出題構成は、関西広域連合 (令和8年度受験案内) の例で次のとおりです。

試験科目出題数
衛生法規4問
公衆衛生学9問
栄養学6問
食品学6問
食品衛生学11問
製菓理論及び実技 (理論18問+実技6問)24問
合計 (四肢択一・マークシート)60問

この構成から読み取れるポイントは4つあります。

  • 60問の6割=36問正答が合格ライン目安 — 難問を解く力より、基礎の取りこぼし防止が効きます
  • 「実技」もペーパー試験 — 製菓実技6問は和菓子・洋菓子・製パンの3分野から1分野を選んで解答する筆記問題で、調理の実演はありません
  • 製菓理論及び実技が全体の4割 — 最大の得点源であり、ここを固めるのが最短ルートです。なお菓子製造技能士 (1級・2級) またはパン製造技能士 (特級・1級・2級) の合格者は、申し出により「製菓理論及び実技」の免除を受けられます (関西広域連合の例)
  • 衛生法規4問のような小さい科目も捨てられない — 足切りは「科目ごと」に判定されるため、出題数の少ない科目で大きく失点すると合計6割でも不合格になり得ます

科目ごとの中身と対策は 試験科目と合格基準 で詳しく解説しています。

難易度: 国家資格では易しい部類。ただし3人に1人は落ちる

難易度を客観的に整理すると次のとおりです。

  • 形式面のハードルは低い — 四肢択一のマークシートのみで記述式はなく、試験時間も2時間程度 (関西広域連合は13時30分〜15時30分)
  • 出題は基礎中心 — 養成施設の学習内容や菓子製造の実務でなじみのある知識が多く、市販テキストで対策できます
  • それでも合格率は67.8% — 受験者の多くが養成施設で学んだ人か実務経験2年以上の人、つまり準備済みの母集団での数字です。約3人に1人は落ちており、「誰でも受かる試験」ではありません

独学との相性は良好です。実務経験者なら食品衛生学・製菓理論はイメージしやすく、テキストで全科目を一周し、問題演習で出題形式に慣れれば十分に合格圏に入ります。学習の進め方は 製菓衛生師の勉強法、教材選びは おすすめテキスト を参照してください。同じ食関係の国家資格である調理師との難易度比較は 製菓衛生師と調理師の違い にまとめています。

受験料と2026年度 (令和8年度) 日程の例

受験料・日程も実施団体ごとに異なります。2026年度の代表例は次のとおりです。

実施団体試験日受験料願書受付合格発表
東京都2026年6月20日 (土)9,500円2026年4月1日〜4月30日2026年8月3日 (月)
関西広域連合2026年7月12日 (日)9,400円2026年4月7日〜4月24日2026年8月21日 (金)

※出典: 東京都保健医療局・関西広域連合の令和8年度試験案内 (2026年7月2日確認)。他の道県は時期・金額が異なります。

注意したいのは 願書の締切が試験日のおおむね1〜3か月前 に来ることです (東京都は約1か月半前、関西広域連合は約2か月半前)。令和7年度の実績では、実施時期そのものも沖縄の4月から大分の翌年3月まで年間に分散しており、思い立った時期によって「今年受けられる県」が変わります。受験資格 (養成施設1年以上か、菓子製造業の営業許可施設で2年以上の従事。パート・アルバイトは週4日以上かつ週24時間以上が条件) の確認と従事証明書の準備も時間がかかるため、受験資格の確認試験日程 を早めにチェックしてください。

落ちる人の典型と対策

合格率6〜7割の試験で不合格になるのは、実力不足よりも準備の偏り・手続きミスが典型です。

典型1: 特定の科目を捨てて足切りにかかる

合計6割だけを見て、衛生法規や栄養学など「暗記だけの小さい科目」を後回しにするパターンです。足切りは科目ごとに判定されるため、1科目の大失点が命取りになります。6科目すべてを一周してから演習に入り、苦手科目も最低限の得点を確保してください。

典型2: 配点4割の製菓理論及び実技を軽視する

全60問中24問 (関西広域連合の例) を占める最重要科目です。ここが固まっていないと、他の5科目が完璧でも合計6割に届きにくくなります。逆に言えば、製菓理論を得点源にできれば合格は大きく近づきます。

典型3: 願書・従事証明書の不備で受験自体ができない

実務経験ルートの場合、勤務先代表者による菓子製造業務従事証明書が必要で、印鑑の種類や証明者の要件まで細かく決まっています (関西広域連合 受験案内)。書類に不備があると受験できないことがあるため、締切ぎりぎりではなく受付開始直後の提出を目指しましょう。

まとめ: 数字は「67.8%・ただし県で差」。捨て科目を作らないことが合否を分ける

製菓衛生師試験は、令和7年度の全国集計で合格率67.8%と、国家資格の中では合格しやすい部類です。ただし都道府県ごとに別問題で実施されるため28.0%〜88.9%の差があり、単年・単県の数字に一喜一憂する意味はありません。合格基準は全科目合計6割以上+科目別の足切り回避。全科目を一周して基礎の取りこぼしを防げば、独学でも十分に合格を狙えます。

出典

※合格率・受験料・日程は年度や実施団体により変わります。出願前に必ず受験する都道府県の最新の受験案内で確認してください。


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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 29 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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