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税理士の勉強時間と科目別の進め方|簿記論・財務諸表論からの王道ルート

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税理士の勉強時間と科目別の進め方|簿記論・財務諸表論からの王道ルート
目次

結論: 税理士は「簿記論・財務諸表論から積み上げる長期戦の会計国家資格」

税理士は、税務代理・税務書類の作成・税務相談を独占業務とする国家資格です (税理士法)。試験は会計2科目 (簿記論・財務諸表論) と税法3科目の計5科目で構成され、一度合格した科目が生涯有効になる科目合格制を採ります。各科目とも満点の60%が合格の目安で、科目別の合格率はおおむね10〜20%前後とされます。

勉強時間は予備校各社の目安を合算すると5科目で2,000〜3,000時間規模になり、年単位で計画する長期戦です。だからこそ、日商簿記で身につけた仕訳や決算の感覚を活かせる簿記論・財務諸表論から入るのが、無理なく土台を固める王道になります。以下では科目別の時間配分と、簿記からの進め方を整理します。

税理士試験の全体像を最初に押さえる

会計知識ゼロから科目選択を考えると迷いやすいため、まず制度の骨格を一枚で把握します。下表は国税庁が公表する試験制度の要点をまとめたものです。数値は改正される場合があるため、出願前に公式の最新情報で確認してください。

項目内容
独占業務税務代理・税務書類の作成・税務相談 (税理士法)
試験科目会計2科目 + 税法3科目の計5科目
合格基準各科目とも満点の60%が目安
合格方式科目合格制 (合格科目は生涯有効)
科目別合格率おおむね10〜20%前後 (年度・科目で変動)
官報合格まで数年単位の長期戦になりやすい

科目合格制は、社会人が仕事と両立しながら少しずつ前進できる仕組みです。1年で5科目をそろえる前提に立たず、「今年は何科目に集中するか」を決めることが計画の出発点になります。

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5科目の構成と必須科目を理解する

5科目は「会計科目」と「税法科目」に分かれます。会計科目は固定で簿記論と財務諸表論、税法科目は所得税法または法人税法のいずれかが必須で、残りを選択科目から選びます。

区分科目扱い
会計科目簿記論必修
会計科目財務諸表論必修
税法科目所得税法 / 法人税法いずれか1つが必須
税法科目相続税法・消費税法 ほか選択

税法の組み合わせは、実務で扱いたい分野や学習負担で選び方が変わります。科目ごとの特徴やボリュームの比較は、別記事の科目選択の解説と合わせて検討すると整理しやすくなります。なお選択できる科目の範囲は改正されることがあるため、最新の一覧は公式で確認してください。

科目別の勉強時間の目安を配分する

総量だけ見ると圧倒されますが、科目に分解すると一つひとつは現実的な分量です。下表は予備校各社が示す代表的な時間の目安で、確定値ではなく計画づくりの叩き台として使ってください。

科目勉強時間の目安位置づけ
簿記論約450時間会計の土台・最初に着手しやすい
財務諸表論約450時間簿記論と相性がよく同時受験も多い
法人税法約600時間税法の主力・ボリューム大
所得税法約600時間法人税法と並ぶ重量科目
消費税法 など科目により変動選択科目で負担を調整

会計2科目で900時間前後、これに税法を積み上げると合計が2,000時間を超えていく構造です。簿記論と財務諸表論は出題範囲が重なる部分が多く、セットで学ぶと効率が上がるため、初年度にこの2科目を狙う受験生が目立ちます。

簿記論・財務諸表論から始める王道ルート

2023年 (令和5年度) からの制度改正で、会計科目である簿記論・財務諸表論は受験資格が不要になり、誰でも挑戦しやすくなりました。日商簿記の学習経験をそのまま接続できるため、簿記からの自然な上位ステップになっています。

ステップ内容目安
簿記の土台確認日商簿記2級レベルの仕訳・決算を固める着手前
簿記論に着手計算スピードと網羅性を引き上げる初年度
財務諸表論を併走計算+理論 (記述) を上乗せ初年度〜
税法へ展開必須税法を1科目選び腰を据える翌年度以降

簿記がまだ固まっていないと感じる場合は、先に簿記の基礎を整えてからの方が結局は近道になります。入門段階の全体像は簿記3級とは、税理士の土台として直結する範囲は簿記2級とはで確認できます。簿記論は2級の延長線にあるため、ここを通っておくと初年度の負担が読みやすくなります。

社会人と学生で変わる年単位の学習プラン

総時間が同じでも、使える時間が違えば必要な年数は変わります。下表は科目数の絞り方の一例で、生活状況に合わせて調整する前提のモデルです。

タイプ1年あたりの目安想定する進め方
フルタイム社会人年1〜2科目平日1〜2時間+週末でコツコツ積む
学習時間を確保できる人年2〜3科目会計2科目を先行し税法へ橋渡し
学生・専念できる人年2〜3科目まとまった時間で理論科目も並行

長期戦では「今年の合格科目を確実に取り切る」発想が効きます。手を広げて全科目が中途半端になるより、科目数を絞って60%超えを1つずつ積む方が、科目合格制の利点を最大限に使えます。年単位の難易度感は別記事の合格率・難易度の解説と合わせて見ると現実的な見通しが立てやすくなります。

独学・予備校・通信の使い分けを決める

学習方式は1つに固定する必要はなく、科目特性に合わせて変えるのが現実的です。会計科目は独学と相性がよく、税法科目は情報量の多さから講座併用が選ばれやすい傾向があります。

方式向いている科目留意点
独学簿記論・財務諸表論日商簿記の経験を活かしやすい
通信講座税法科目全般範囲が広い税法の情報整理に有効
予備校通学税法・理論記述添削や答練でアウトプットを鍛える

簿記論・財務諸表論を独学で固め、税法に入る段階で講座を足す折衷型は、費用と学習効率のバランスを取りやすい組み方です。自分の可処分時間と理解度を見て、科目ごとに最適な方式を選んでください。

受験料と費用感を把握しておく

受験料は受験する科目数で決まります。下表は国税庁が公表する受験手数料の目安です。制度変更で改定されることがあるため、出願時に必ず公式の最新案内を確認してください。

受験科目数受験手数料の目安
1科目4,000円
2科目5,500円
3科目7,000円
4科目8,500円
5科目10,000円

長期戦のため、受験料に加えて教材費・講座費が年単位でかかる点も計画に織り込んでおくと安心です。年ごとに受ける科目数を決めれば、その年の費用も見積もりやすくなります。

まとめと次の一歩

税理士は、会計2科目と税法3科目を科目合格制で積み上げる、数年がかりの会計国家資格です。総勉強時間は2,000〜3,000時間規模が一つの目安ですが、簿記論・財務諸表論から入り、日商簿記の土台を活かして1科目ずつ確実に取り切る進め方が、無理なく前進する王道になります。

最初の一歩として、自分の簿記理解度を棚卸ししてみてください。基礎に不安があれば簿記3級とはで全体像をつかみ、税理士に直結する範囲は簿記2級とはで固めるところから始めると、初年度の計画が立てやすくなります。合格基準・科目・受験料といった制度の数値は、出願前に国税庁の公式情報で最終確認することをおすすめします。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 20 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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