結論: 統一試験は年3回・ネット試験は通年、申込窓口が違う
日商簿記2級を受けるには、統一試験(ペーパー) と ネット試験(CBT) の2方式から選びます。日本商工会議所(商工会議所の検定試験)が公表する2026年度の試験日と申込のかたちは、次のとおりです。
| 試験方式 | 実施頻度 | 申込窓口 | 受験料(税込) |
|---|---|---|---|
| ネット試験(CBT) | 通年随時(休止期間4つを除く) | CBT-Solutionsのサイトで3日前まで予約 | 5,500円 + 事務手数料550円 = 6,050円 |
| 統一試験(ペーパー) | 年3回(6月・11月・2月ごろ) | 受験地の商工会議所でインターネット申込 | 5,500円 |
両方式は出題範囲・試験時間90分・配点(商業簿記60点+工業簿記40点)・合格基準70点が共通です。違いは 受験日を自分で選べるか と 申込窓口 に集約されます。取得できる資格も同等で、履歴書での価値に差はありません。
この記事では、まず2026年度の確定日程を示し、続けて方式ごとの申込手順、費用の内訳、申込でつまずきやすい点、当日の持ち物までを順に整理します。3級から2級へ進む人が、申込の段取りで迷わないことを目的にしています。
2026年度 統一試験の試験日
統一試験は日本商工会議所が年3回実施します。2026年度の3回は日程が確定しています。
| 回 | 試験日 | 開始時刻 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 第173回 | 2026年6月14日(日) | 13:30 | 90分 |
| 第174回 | 2026年11月15日(日) | 13:30 | 90分 |
| 第175回 | 2027年2月28日(日) | 13:30 | 90分 |
試験日は全国共通ですが、申込の受付期間は各商工会議所が個別に設定 します。たとえば東京商工会議所と大阪商工会議所、地方の商工会議所では、受付開始日も締切日も異なるのが通常です。受験予定地の商工会議所サイトを、試験日の2か月前にはブックマークしておくのが安全です。
申込受付のおおよその目安は次のとおりですが、確定情報は必ず各商工会議所で確認してください。
| 回 | 申込開始(目安) | 申込締切(目安) |
|---|---|---|
| 第173回(6/14) | 2026年4月中旬ごろ | 2026年5月中旬ごろ |
| 第174回(11/15) | 2026年9月中旬ごろ | 2026年10月中旬ごろ |
| 第175回(2/28) | 2026年12月中旬ごろ | 2027年1月中旬ごろ |
統一試験の申込手順
統一試験は紙の答案で受ける方式で、申込から受験票の受領までに次の流れをたどります。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 受験予定地の商工会議所サイトで受付期間を確認(試験日の2か月前〜1か月前) |
| 2 | インターネット申込ページから受験申込を行う |
| 3 | 受験料5,500円を納付(クレジットカード・コンビニ決済など、商工会議所による) |
| 4 | 受験票を受領(試験日の約2週間前に案内・郵送される) |
| 5 | 試験当日、受験票・顔写真付き身分証・筆記用具・電卓を持参して受験 |
統一試験で気をつけたいのは「申込開始日を見逃さない」ことです。商工会議所によっては受付開始から短期間で定員に達して締め切ることもあるため、試験日の2か月前から告知を確認しておくと取りこぼしがありません。
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ネット試験(CBT)は通年随時 + 施行休止期間4つ
ネット試験はテストセンターのパソコンで受ける方式で、受験日を自分で選べる柔軟さが最大の利点です。日本商工会議所が指定する 施行休止期間4つ を除き、年間を通して受験機会があります。
2026年度のCBT休止期間
| 休止期間 | 背景 |
|---|---|
| 2026年4月1日〜13日 | 年度更新の期間 |
| 2026年6月8日〜17日 | 第173回統一試験の前後 |
| 2026年11月9日〜18日 | 第174回統一試験の前後 |
| 2027年2月22日〜3月3日 | 第175回統一試験の前後 |
これらの期間はネット試験の予約・受験ができません。逆に言えば、休止期間以外は学習の仕上がりに合わせて自由に受験日を設定できるということです。
ネット試験の申込手順
ネット試験は試験運営のCBT-Solutionsを通して予約します。アカウント登録から受験までの流れは次のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | CBT-Solutionsのサイトでアカウントを登録する |
| 2 | 「日商簿記検定試験 2級」を選択する |
| 3 | 受験地(都道府県)→会場→日時の順に選ぶ |
| 4 | 受験料5,500円 + 事務手数料550円 = 6,050円 をクレジットカードなどで決済 |
| 5 | 予約確認メールを受領する(受験当日の案内が記載される) |
| 6 | 試験当日、本人確認書類・電卓を持参して受験する |
予約日時の変更は 受験日の3日前(午後7時)まで 受け付けています。学習が遅れたときに受験日を後ろにずらす調整がしやすく、工業簿記の仕上がりが読みにくい2級では、この柔軟さが効いてきます。
予約タイミングの目安
工業簿記の演習量で仕上がり時期が前後しやすいため、予約は学習進捗と相談して決めます。
| 学習の状況 | 予約の考え方 |
|---|---|
| 商業簿記・工業簿記とも演習に入った | 仕上がり予定の少し後に仮予約し、進捗を見て前後に調整 |
| 答練で安定して70点を超え始めた | 直近の受験可能日を確定して予約する |
| 工業簿記でまだ取りこぼしが多い | 受験日を後ろにずらし、原価計算の弱点を詰めてから受ける |
ネット試験は3日前まで変更できるため、「とりあえず仮予約して締切効果を作り、仕上がりを見て微調整する」という使い方ができます。
なお、ネット試験と統一試験のどちらで受けるか自体を比較したい人は、簿記2級のネット試験と統一試験の違いで出題・難易度の見取り図まで整理しています。
費用の内訳: 受験料5,500円と事務手数料
申込時に必要な費用を方式別に整理します。受験料そのものは同じで、ネット試験だけ事務手数料が上乗せされます。
| 区分 | 受験料(税込) | 事務手数料 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 統一試験 | 5,500円 | なし | 5,500円 |
| ネット試験 | 5,500円 | 550円 | 6,050円 |
3級の受験料(統一試験3,300円)と比べると、2級は受験料そのものが上がる点に注意してください。受験料だけで予算を立てると、ネット試験では事務手数料の550円分が不足します。金額は改定される場合があるため、申込の直前に公式ページで最新額を確認しておくと取りこぼしがありません。
3級の申込・日程と比べて段取りを確認したい場合は、親の3級記事として簿記3級の申込と試験日 2026年度も用意しています。級が上がっても予約・申込の流れは共通です。
申込で見落としやすい注意点
申込時にミスが起きやすい典型を整理します。費用と締切まわりの確認漏れが大半です。
ネット試験の事務手数料550円
ネット試験の受験料は5,500円ですが、CBT-Solutionsの事務手数料550円が別途必要で、合計6,050円になります。受験料だけを見て予算を組むと不足するため、申込画面の合計金額を必ず確認してください。
統一試験の申込開始日
統一試験の受付は各商工会議所が個別に設定し、受付期間が短い場合もあります。試験日の2か月前から商工会議所サイトを確認し、受付開始のタイミングを逃さないようにします。
CBT会場の混雑
都市部の会場は土日祝の人気枠が早く埋まります。希望日が決まっているなら早めに予約し、平日昼間まで含めて候補を広げておくと確保しやすくなります。
休止期間との重なり
ネット試験を受けたい時期が、4つの休止期間と重なっていないかを確認します。とくに統一試験の前後(6月・11月・2月ごろ)は休止に当たりやすいため、受験日を組む前にカレンダーで照合しておきます。
本人確認書類の準備
両方式とも、顔写真付きの本人確認書類が必要です。運転免許証やマイナンバーカードなどを事前に用意し、有効期限が切れていないかも確認しておきます。
当日の持ち物: ネット試験と統一試験の違い
当日の持ち物は方式で少し異なります。とくに電卓と下書き用紙の扱いに差があります。
| 持ち物 | ネット試験(CBT) | 統一試験 |
|---|---|---|
| 顔写真付き身分証 | 必要 | 必要 |
| 受験票・予約確認 | 予約確認メールの案内 | 受験票 |
| 電卓 | 持ち込み可(関数電卓・スマホは不可) | 持ち込み可(関数電卓・スマホは不可) |
| 筆記用具 | 会場の指示に従う | 黒鉛筆・消しゴムを持参 |
| 下書き用紙 | 会場で配布(持ち帰り不可) | 問題・答案用紙の余白を使用 |
ネット試験では仕訳をプルダウンで勘定科目を選び、金額を入力する形式が中心で、下書き用紙は会場で配布されます。統一試験は紙の答案に書き込む形式のため、解答用紙の使い方に事前に慣れておくと当日に戸惑いません。電卓はどちらの方式でも手元で使うため、操作に慣れた1台を準備しておくのがよいでしょう。
自分に合う申込方式の選び方
最後に、どちらの方式で申し込むかを状況別に整理します。中身は同じなので、受験日の自由度をどう考えるかで決めるのが現実的です。
| 状況 | 向いている方式 | 理由 |
|---|---|---|
| 受験日を学習進捗に合わせたい | ネット試験 | 通年随時で日程を選べる |
| 仕上がった時点ですぐ受けたい | ネット試験 | 結果も試験終了後すぐ分かる |
| 不合格でも早く再挑戦したい | ネット試験 | 休止期間以外は随時受験できる |
| 固定日程で締切効果が欲しい | 統一試験 | 年3回の区切りで計画を立てやすい |
| 紙の答案で見直しながら解きたい | 統一試験 | 答案に書き込む形式 |
| 受験料を抑えたい | 統一試験 | 事務手数料550円分が安い |
「学習進捗に合わせて受験日を選びたい人にはネット試験」が編集部の見立てですが、固定日程の締切が学習を後押しする人や、紙の答案が肌に合う人は統一試験も合理的な選択です。
工業簿記の独学の進め方に不安がある場合は、3級の独学法をまとめた簿記3級の独学ロードマップが学習設計の参考になります。基礎の固め方は2級の土台にもそのまま生きます。
次の一歩
申込で失敗するパターンは、受験料の総額の把握ミスと、ネット試験の3日前締切・統一試験の受付開始日の見落としに集約されます。次の順で進めれば、申込でつまずくことはほぼなくなります。
- ネット試験か統一試験かを、受験日の自由度から決める
- 受験料の総額を確認する(統一試験5,500円 / ネット試験6,050円)
- ネット試験は受験日の3日前までに予約完了する余裕を確保する
- 統一試験は受験予定地の商工会議所サイトを試験日2か月前にブックマークする
- 休止期間4つ(4/1-13・6/8-17・11/9-18・2027/2/22-3/3)を避けて受験日を組む
- 顔写真付き身分証と使い慣れた電卓を準備する
まずは受験方式を決め、仮の受験日を学習計画に書き込むところから始めると、申込の段取り全体が動き出します。
出典:








































