結論: 基本情報は「科目 A 6 割・科目 B 4 割」で時間を配分する
基本情報技術者試験は 科目 A (60 問 90 分・四肢択一) と 科目 B (20 問 100 分・疑似言語のアルゴリズム + セキュリティ) の 2 科目で、両方とも 1000 点満点・各 600 点以上で合格です (IPA 公式の合格基準)。IT 未経験者の標準学習時間 150-200 時間を、暗記で押せる科目 A に 6 割、思考力が要る科目 B に 4 割で配分し、疑似言語のトレース練習を毎日触る設計が独学の定石になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) / 国家試験・スキルレベル 2 |
| 受験資格 | なし (誰でも受験可) |
| 試験方式 | CBT (2023 年度から通年実施・全国テストセンター) |
| 科目 A | 60 問 / 90 分 / 四肢択一 |
| 科目 B | 20 問 / 100 分 (アルゴリズム + セキュリティ) |
| 合格基準 | 科目 A・科目 B とも 1000 点満点で各 600 点以上 |
IT パスポート (レベル 1) を終えた次のステップが基本情報 (レベル 2) で、最大の違いは 疑似言語によるアルゴリズムが加わる点です。基礎固めの段階の人は、まずIT パスポートとはで土台を確認しておくと、科目 A の学習がスムーズになります。
レベル別の標準学習時間
IPA は目安時間を公表していないため、以下は独学者の一般的な傾向値です。
| レベル | 想定対象 | 標準学習時間 | 1 日 2 時間での期間 |
|---|---|---|---|
| IT 未経験 | 文系学生 / 異業種社会人 | 150-200 時間 | 約 3-4 か月 |
| 基礎知識あり | IT パスポート合格者 / 情報系学生 | 100-150 時間 | 約 2-3 か月 |
| 業務経験あり | 現役エンジニア | 50 時間前後 | 約 1 か月 |
編集部の見立てでは、基本情報は「総量より科目 B の仕上がり」で合否が分かれます。科目 A は過去問演習で読めますが、科目 B のアルゴリズムは慣れがすべてで、直前の詰め込みが効きません。総時間の確保と並行して、学習初日から疑似言語のトレースを毎日続けるのが近道です。
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科目別の時間配分 (200 時間モデル)
IT 未経験者が 200 時間を使う場合の配分例です。
| 科目 / 領域 | 出題 | 学習時間 | 比率 |
|---|---|---|---|
| 科目 A (テクノロジ中心) | 60 問 | 90 時間 | 45% |
| 科目 A (マネジメント・ストラテジ) | (上記に含む) | 30 時間 | 15% |
| 科目 B アルゴリズム (疑似言語) | 問 1-16 | 60 時間 | 30% |
| 科目 B セキュリティ | 問 17-20 | 20 時間 | 10% |
| 合計 | 80 問 | 200 時間 | 100% |
科目 A は範囲が広いぶん時間を多く割きますが、暗記と過去問で積み上げられます。配点は IRT (項目応答理論) で算出され「1 問何点」は公開されていないため、特定分野を捨てる戦略は取りにくい点に注意してください。
科目 A の学習内訳 (120 時間)
科目 A は IT パスポートの上位互換で、計算と用語が深くなります。
| 分野 | 主な論点 | 学習時間 |
|---|---|---|
| 基礎理論 | 2 進数・論理演算・確率統計 | 20 時間 |
| コンピュータシステム | CPU・メモリ・OS・性能計算 | 20 時間 |
| 技術要素 | ネットワーク・データベース・セキュリティ | 35 時間 |
| 開発技術 | アルゴリズム概念・設計・テスト | 15 時間 |
| マネジメント | プロジェクト管理・サービス管理 | 15 時間 |
| ストラテジ | 経営戦略・法務・システム戦略 | 15 時間 |
IT パスポート合格者なら、この多くが復習で済むため 100-150 時間まで圧縮できます。基礎が不安な人はIT パスポート 独学 成功の条件で学習法の型を作ってから上に進むと無駄が減ります。
科目 B (疑似言語) の学習内訳 (80 時間)
科目 B は 20 問で、内訳は問 1-16 がアルゴリズム、問 17-20 がセキュリティです。
| 領域 | 範囲 | 学習時間 | 攻略の核 |
|---|---|---|---|
| 疑似言語の文法 | 変数・代入・条件分岐・繰り返し | 10 時間 | 仕様書を読み慣れる |
| 配列・探索 | 線形探索・二分探索 | 15 時間 | トレースで添字を追う |
| 整列 | 選択・挿入・交換 | 15 時間 | 入れ替えの手順を手書き |
| 関数・再帰 | 引数・戻り値・呼び出し | 12 時間 | 呼び出しの階層を図示 |
| セキュリティ | 情報セキュリティの 4 問 | 18 時間 | 科目 A と共通の知識を流用 |
疑似言語は IPA が公開する独自仕様で、特定の言語の知識は不要です。攻略の中心は トレースで、変数の値を 1 行ずつ紙に書き出してプログラムの動きを追う練習を 1 日 1-2 問続けると、2-3 か月で得点が安定します。
トレース練習の進め方
アルゴリズムは「読む」だけでは伸びず、手を動かすほど速くなります。
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 1. 文法に慣れる | 疑似言語の記法を 1 冊で確認 | 最初の 1 週間 |
| 2. 典型を手で追う | 探索・整列を変数表でトレース | 2-6 週目 |
| 3. 時間を計る | 1 問あたりの所要時間を記録 | 7-10 週目 |
| 4. 苦手だけ反復 | 再帰・複雑な配列操作を重点演習 | 直前 2 週間 |
科目 B は 20 問 100 分で、1 問あたり平均 5 分です。アルゴリズム 1 問に 10 分かかると後半が破綻するため、トレース速度を上げておくことが時間切れ対策になります。
独学でつまずく典型と回避策
科目 B の特性を踏まえると、失敗パターンは絞られます。
| つまずき | 何が起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 科目 A 偏重 | 暗記が進む一方で科目 B が手つかず | 学習初日から疑似言語を毎日 1 問 |
| トレースを省く | アルゴリズムを「眺める」だけで本番で解けない | 変数表を必ず紙に書く |
| 言語学習に脱線 | Python 等の習得に時間を奪われる | 疑似言語の仕様だけに集中 |
| 直前に詰め込み | アルゴリズムは慣れが要で間に合わない | 2-3 か月かけて毎日継続 |
| 片方の科目で油断 | 両科目 600 点必須なのに一方が届かず不合格 | 模試で両科目の到達度を別々に確認 |
CBT の柔軟性を活かす受験設計
基本情報は通年 CBT のため、決まった試験日に合わせて急ぐ必要はありません。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 受験日 | テストセンターの空きに応じて自分で予約 |
| 仕上がり基準 | 模試で科目 A・科目 B とも 6 割超えを確認してから予約 |
| 再受験 | 不合格でも一定期間後に再挑戦できる (規定は要確認) |
| 申込条件 | 受験手数料・申込時期・再受験規定は改定があるため公式で最新確認 |
決まった試験日がない分、「準備が整ってから受ける」運用ができるのが基本情報の強みです。逆に締め切りがないと先延ばししやすいため、受験日を仮押さえして逆算する進め方が向いています。
まとめ: 次の一歩
基本情報技術者は 150-200 時間 (IT 未経験者基準) を科目 A 6 割・科目 B 4 割で配分し、疑似言語のアルゴリズムを学習初日からトレースで毎日触るのが、両科目 600 点クリアへの標準設計です。科目 A は IT パスポートの延長で過去問が効きますが、科目 B のアルゴリズムは慣れがすべてで直前の詰め込みが効きません。まずは自分の現在地を判定し、IT パスポート級の土台が不安なら基礎から、土台があるなら科目 B のトレース演習から着手してください。テキスト選びの考え方はIT パスポート テキスト 6 冊比較の比較軸が基本情報の参考書選びにも応用できます。
出典
- 独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) 情報処理技術者試験 — 試験区分・スキルレベル・実施方式
- IPA「基本情報技術者試験 (FE) 出題範囲・シラバス」 — 科目 A / 科目 B の出題構成
- IPA「情報処理技術者試験 統計情報」 — 合格率・受験者属性
- IPA「基本情報技術者試験 CBT 方式 実施案内」 — 通年実施・受験手数料・申込条件





































